シロアリの種類ってどういうのがあるの?家屋に被害を及ぼす4種類を解説

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シロアリには、数多くの種類があります。
シロアリは種類によって生態が異なるため、駆除する費用も種類によって変化します。

害虫として有名なシロアリですが、建物に被害を及ぼす日本のシロアリは4種類のみです。
建物に被害を与えるシロアリの種類をご紹介します。

シロアリの基本的な生態

まずは、シロアリの基本的な生態や特徴をおさえておきましょう。

シロアリはゴキブリの仲間

シロアリは「アリ」という名前がついていますが、「ゴキブリ目・シロアリ科」に属しており、蟻よりもゴキブリに近い昆虫です。
アリは「ハチ目・スズメバチ上科・アリ科」に属しており、蜂に近い昆虫です。

兵アリや羽アリなどの種類がある

シロアリの巣には女王と王が存在しており、それ以外のほとんどは働きアリになりますが、一部は頭部が発達した「兵アリ」になります。

また、巣が大きくなると、「ニンフ」や「羽アリ」と呼ばれる個体が発生し、羽アリは繁殖のために外部へと飛び立ちます。
飛び立った羽アリは、別の場所に新たなコロニーを形成します。

シロアリは地下や木材の内部にいるため普段は生息が確認できませんが、羽アリの発生によって存在が分かるケースが多いです。

建物に被害を及ぼす日本のシロアリは4種類

シロアリは、発見されているだけで2000種以上存在しており、日本には22種類生息しています。
そのうち、家屋などに被害を及ぼすのは4種類です。

4種類のシロアリの特徴をまとめると、以下のようになります。

ヤマトシロアリ イエシロアリ アメリカカンザイシロアリ ダイコクシロアリ
分類 土壌性シロアリ 土壌性シロアリ 乾材シロアリ 乾材シロアリ
生息地 北海度北部以外の日本全域 千葉県以西の海岸線に沿った地域と南西諸島 全国に点在

(外来種)

沖縄・小笠原諸島など
羽アリ 体長 4.5-7.5mm 7.4-9.4mm 6-8mm 5-6mm
黒褐色 黄褐色 赤褐色 黄褐色
発生時期 4-5月の日中 5-7月の夜間 3-11月の日中 3-11月の夜間
光への反応 なし あり なし あり
兵アリ 頭部の形 円筒形

体長の1/2程度

卵型

体長の1/3程度

円筒形

体長の1/3程度

前面が裁断状

体長の1/4程度

粘液 出さない 分泌あり 出さない 出さない
巣の形成 特別な巣を形成しない 塊状の大きな巣を形成する 特別な巣を形成しない 特別な巣を形成しない

ヤマトシロアリ

ヤマトシロアリは、北海道北部や高山地帯などの一部を除く日本全域に生息しているシロアリです。
日本の建物の被害は、多くの場合ヤマトシロアリが原因で発生しています。

湿気を好む土壌性シロアリ

ヤマトシロアリは、湿気を好む「土壌性シロアリ」に分類されます。
その性質から土中や湿った木材に生息しており、湿気の多い床下や浴室付近の木材に被害を及ぼすケースが多いです。

ヤマトシロアリには水を運ぶ能力はないため、侵入経路は地下が中心です。
そのため、予防や駆除が比較的容易な部類のシロアリです。
ヤマトシロアリの被害を防ぐためには、床下の換気や水漏れに注意することが大切です。

春に黒い羽アリが発生する

ヤマトシロアリの巣からは、4-5月の春に羽アリが発生します。
ヤマトシロアリの羽アリは黒っぽい色が特徴で、主に日中に飛び回ります。
春に多くの羽アリが発生した場合は、すぐに業者に連絡することをおすすめします。

ダンボールなども好む

ヤマトシロアリは、木材だけでなくダンボールも食料にします。
庭などに使わないダンボールなどを放置していると、ヤマトシロアリを呼び寄せる要因になってしまいます。
また、部屋や物置などに湿ったダンボールを置いておくと、ヤマトシロアリが発生する恐れがあります。

被害の進行は遅め

ヤマトシロアリは、イエシロアリに比べると被害の進行が遅めです。
ただし、放置すると着実に被害が広がるため、みつけた場合は早めに業者に駆除を依頼することが大切です。

詳しくはこちらの動画をご覧ください。

イエシロアリ

イエシロアリは温かい気候を好むシロアリで、日本では千葉県以西の海岸線に沿った温暖な地域や、九州・四国地方を主な生息地としています。

数が多く被害の進行も早い

イエシロアリは巣の規模が大きく、100万匹以上の規模になる場合もあります。
活動も活発なため、ヤマトシロアリに比べて被害が進行するスピードが速いです。

その被害の大きさから、イエシロアリは「世界の侵略的外来種ワースト100」のひとつに選ばれています。
イエシロアリをみつけた場合は、ただちに業者に駆除を依頼することをおすすめします。

土壌性シロアリだが水を運べる

イエシロアリも、生存に水が必要な土壌性シロアリです。
ただし、イエシロアリは自分で水を運ぶことができるため、本来湿気のない場所にも巣を形成します。
場合によっては、2階や天井裏にもイエシロアリの被害が及ぶ場合があります。

初夏から夏に羽アリが発生する

イエシロアリの羽アリは、5-7月に多く発生します。
イエシロアリの羽アリは黄褐色をしており、ヤマトシロアリに比べてサイズが大きめです。
また、夜間に主に活動し、光に集まる習性があります。

詳しくはこちらの動画をご覧ください

アメリカカンザイシロアリ

アメリカカンザイシロアリは、その名の通りアメリカに生息している外来種であり、輸入材木に含まれていたものが繁殖したものです。
そのため、生息地域は日本各地に点在しています。

水が無くても生息可能

アメリカカンザイシロアリは、ヤマトシロアリなどの土壌性シロアリと異なり、湿気を必要としません。
その名の通り「乾材シロアリ」に分類され、乾いた木材の中でも生息できます。
そのため、湿気を防ぐなどの対策が取りにくく、予防が難しいシロアリです。

アメリカカンザイシロアリは材木の内部を食べながら移動するため、発見も難しいという特徴があります。

駆除が困難

アメリカカンザイシロアリの駆除に有効とされているのが、家屋全体をガスで消毒する方法です。
しかし、日本では近隣の家との距離が近く、ガスでの消毒が難しいケースが多いです。
また、消毒には予防効果がないため、再度被害にあう可能性もあります。

詳しくはこちらの動画をご覧ください

ダイコクシロアリ

ダイコクシロアリは温暖な地域に生息しているシロアリで、日本では沖縄や小笠原諸島に生息しています。

ダイコクシロアリは、乾いた木材の中で生息できる乾材シロアリに分類されます。
建物の材木のほか、ピアノや木製家具などの内部にも生息し、世界中で拡大しています。

日本の本州ではダイコクシロアリの被害は報告されていませんが、今後の被害の拡大が心配されています。

シロアリの種類によって駆除にかかる費用が異なる

以上のように、建物などに被害を与える日本のシロアリには4種類あり、それぞれ生態が異なります。
生態が異なれば駆除の難易度も異なるため、駆除にかかる費用にも差が生じます。

日本の建物の被害の多くは、ヤマトシロアリによって発生しています。
そのため、シロアリ駆除業者のホームページに記載されている料金は、ヤマトシロアリの駆除費用を前提としています。

イエシロアリは活動が活発で大きな巣を形成するため、ヤマトシロアリに比べて駆除が困難です。
そのため、駆除費用も高めで、ヤマトシロアリの1.2-1.5倍程度の費用がかかるのが一般的です。

シロアリの駆除を業者に依頼する際には、発生したシロアリの種類を確認してみましょう。
イエシロアリの場合は被害の進行が早いため、特に急いで対処することをおすすめします。

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