シロアリの見分け方はどうしたらいいの?4種類のシロアリの見分け方を解説

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羽のついたアリを多くみかけたら、それはシロアリかもしれません。
シロアリの羽アリは、通常のクロアリの羽アリとは異なる特徴をもっており、識別が可能です。
シロアリの識別方法を知っていれば、すぐに業者に対応を依頼できます。

また、建物に被害を与える日本のシロアリには複数の種類があり、種類によって習性が異なります。

今回は、シロアリの見分け方について解説します。
羽アリが発生した際に適切な対応ができるように、シロアリの見分け方を確認しておきましょう。

クロアリとシロアリの見分け方

まずは、通常のクロアリとシロアリの見分け方をご紹介します。
羽アリが発生した場合は、落ち着いて種類を確認することが大切です。

クロアリとシロアリの見分け方をまとめると、以下のようになります。

シロアリ クロアリ
発生時期 ヤマトシロアリ:4-5月

イエシロアリ:6-7月

アメリカカンザイシロアリ:3-11月

5-11月にさまざまな種類が発生
胴体 くびれがなく「ずん胴」 くびれがある

蜂のような形をしている

羽の大きさ 前後の羽が同じ大きさ 前方の羽が大きく後方は小さい
羽の特徴 羽が取れやすい 引っ張らないと羽が取れない
触角 じゅず状 くの字型

発生時期

発生時期については、シロアリとクロアリは重複しており、有効な見分け方ではありません。

胴体

シロアリの羽アリの胴体には「くびれ」がありません。
それに対してクロアリの羽アリにはくびれがあり、蜂のような形をしています。
くびれの有無は、見分けやすいポイントのひとつです。

シロアリの羽は、4枚ともほぼ同じ大きさです。
それに対してクロアリの羽は、身体の前方が大きく後方は小さめです。

また、シロアリの羽は取れやすいのが特徴です。
羽だけが地面に散らばっている現象が起こった場合は、シロアリの可能性が高いです。

触角

触角も、見分けるポイントのひとつです。
シロアリの触角は「じゅず」のような形状をしていてまっすぐですが、アリの触角は「くの字」に折れ曲がっています。

シロアリとクロアリの見分け方についてはこちらの動画をご覧ください。

以上のポイントを抑えておけば、発生した羽アリがクロアリかシロアリかをすぐに見分けることができます。

シロアリの羽アリが発生した場合は、なるべく早く業者に連絡して、駆除を依頼することをおすすめします。
放置しておくと、シロアリの被害が進行してしまいます。

シロアリの種類の見分け方

建物に被害を与えるシロアリには、複数の種類があります。
シロアリは、種類によって生態や被害の進行の速さが異なります。
シロアリが発生した場合は、シロアリの種類を確認しておきましょう。

建物に被害を与えるシロアリは4種類

日本に生息している建物に被害を及ぼすシロアリは、以下の4種類です。

  • ヤマトシロアリ
  • イエシロアリ
  • アメリカカンザイシロアリ
  • ダイコクシロアリ

このうち、ヤマトシロアリによる被害が最も多く、次いでイエシロアリの被害が多いです。
アメリカカンザイシロアリは外来種で、被害の発生件数は現段階では少なめです。
ダイコクシロアリは、沖縄や小笠原諸島などの一部地域にのみ生息しています。

これらのシロアリの特徴をまとめると、以下のようになります。

ヤマトシロアリ イエシロアリ アメリカカンザイシロアリ ダイコクシロアリ
生息地 北海度北部以外の日本全域 千葉県以西の海岸線に沿った地域と南西諸島 全国に点在

(外来種)

沖縄・小笠原諸島など
羽アリ 体長 4.5-7.5mm 7.4-9.4mm 6-8mm 5-6mm
黒褐色 黄褐色 赤褐色 黄褐色
発生時期 4-5月の日中 5-7月の夜間 3-11月の日中 3-11月の夜間
光への反応 なし あり なし あり
兵アリ 頭部の形 円筒形

体長の1/2程度

卵型

体長の1/3程度

円筒形

体長の1/3程度

前面が裁断状

体長の1/4程度

粘液 出さない 分泌あり 出さない 出さない

ヤマトシロアリについてはこちらの動画をご覧ください。

イエシロアリについてはこちらの動画をご覧ください。

アメリカカンザイシロアリについてはこちらの動画をご覧ください。

詳しくは「シロアリの種類ってどういうのがあるの?家屋に被害を及ぼす4種類を解説」の記事で解説しています。

羽アリでの見分け方

シロアリは、巣の個体が多くなると、繁殖のために羽アリを発生させて巣から飛び立たせます。
羽アリは働きアリよりも種類による差が大きく、見分けるのが比較的容易です。

羽アリの色で見分ける

ヤマトシロアリの羽アリは黒褐色をしています。
それに対してイエシロアリは黄褐色であり、色が薄めです。
アメリカカンザイシロアリは一部が赤褐色で、その他の部分は黒色です。

発生時期で見分ける

ヤマトシロアリの発生時期は4-5月が中心です。
それに対してイエシロアリは、6-7月の暑い日に多く発生します。
アメリカカンザイシロアリやダイコクシロアリは3-11月の幅広い時期に発生するため、時期で見分けるのはやや困難です。

大きさで見分ける

ヤマトシロアリの羽アリは4.5-7.5mm程度と小さめです。
それに対してイエシロアリは7.4-9.4mm程度とやや大きめです。
なお、アメリカカンザイシロアリは6-8mm程度、ダイコクシロアリは5-6mm程度です。

飛ぶ時間帯で見分ける

羽アリが飛ぶ時間も、種類によって異なります。
ヤマトシロアリは主に日中に活動し、光には反応しません。
アメリカカンザイシロアリも同様です。

イエシロアリとダイコクシロアリは夜間に主に飛びます。
光に集まる習性があるため、電灯によく集まっています。

兵アリでの見分け方

シロアリの個体のほとんどは働きアリですが、一部は頭の形が異なる「兵アリ」になります。
兵アリも見分けるのが比較的容易です。

ヤマトシロアリの兵アリ

ヤマトシロアリの兵アリの頭部は円筒形をしており、上からみると長方形です。
頭の大きさは体長の1/2程度で、頭の比率が大きいです。
また、身体に触れても粘液などは出しません。

イエシロアリの兵アリ

イエシロアリの兵アリの頭部は、上からみて卵型です。
頭の大きさは体長の1/3程度で、ヤマトシロアリに比べると体長に占める割合が低いです。
また、触れると防御物質である乳白色の粘液を分泌します。

アメリカカンザイシロアリの兵アリ

アメリカカンザイシロアリの兵アリの頭部は四角形で、大きさは体長の1/3程度です。
ヤマトシロアリと頭の形は似ていますが、大きさが2倍程度あるため見分けるのは容易です。
アメリカカンザイシロアリも、ヤマトシロアリと同じく粘液は出しません。

ダイコクシロアリの兵アリ

ダイコクシロアリの兵アリの頭部は前面がギザギザした裁断状で、体長の約1/4の長さです。
ダイコクシロアリも、乳白色の粘液は出しません。

働きアリは見分けにくい

シロアリのほとんどを占める働きアリは、どの種類も形が似ています。
そのため、素人が働きアリで種類を見分けるのは困難です。
シロアリの種類は、羽アリか兵アリで見分けるようにしましょう。

種類によって生息地域が異なる

シロアリは、種類によって生息している地域が異なります。

ヤマトシロアリは北海道北部を除く日本全域に分布しています。
それに対してイエシロアリは、千葉県以西の海岸沿いに沿った温暖な地域や南西諸島に分布しています。
温暖な地域以外で発生したシロアリは、ヤマトシロアリの場合がほとんどです。

また、ダイコクシロアリは沖縄県や小笠原諸島などの一部地域にだけ生息しています。

以上のように、シロアリにはいくつかの種類があり、羽アリや兵アリによって見分けることができます。
シロアリが発生した場合は、どの種類なのか確認してみましょう。

特にイエシロアリは被害の進行がとても早いため、発生した場合はできるだけ早く業者に駆除を依頼することをおすすめします。

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